【岸和田市】100年の歴史。国登録有形文化財「杉江能楽堂」
まず、今回「杉江能楽堂」を訪れさせてもらうきっかけをくださった方に感謝いたします。岸和田市の素晴らしさをまた一つお伝えする事ができます!岸和田市には数々の歴史ある場所があります。その中の一つに今回紹介する「杉江能楽堂」があります。「杉江能楽堂」は、観世流能楽師「杉江櫻圀」が、岸和田藩13代藩主 岡部長職より城内能舞台の橋掛りを譲り受け、大正6年に建立。白州に採光できる屋根を掛けた対置式能楽堂です。
能の行事以外に公開される事がありませんでしたが、2019年3月から、レンタルスペースとして一般公開がされています。
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また、能の舞台を目の前に食事ができる食事処「公楓庵」も2022年6月より営業されています。こうして以前よりも身近に感じられるようになりましたが、まだまだこういうところがあるというのを知らない方も多くいます。また、その歴史深さゆえに、敷居が高く感じてしまう方もいると思います。しかし、行かない見ない感じないのはとってももったいないなと思いました。今回見せていただいた「杉江能楽堂」の見所をいくつか紹介します。まず、この鏡板(舞台奥の羽目板)に大きく描かれている老松(おいまつ)は目を引きます。
神様が宿ると言われています。近くで見せてもらうと、とても繊細に描かれています。一つとして同じ老松の絵はありません。ぜひじっくり見て欲しいところです。この「松」のイメージがとても強いですが、能舞台ならではの松竹梅があるのにも注目してほしいです。
そして梅が実際に描かれている舞台はとても珍しいようですよ。意味を知ればまた見え方も変わってきますね。そしてこちらが、岸和田城内より受け継いだ橋掛りです。
その前に植えられている、一の松、ニの松、三の松は遠近の表現を表しているそうです。少し裏側も見せていただいたので写真を公開します!
舞台へと出る小さな扉があります。
たくさんの能面が保管されていました。
ものすごいパワーを感じます!
人が暮らしていたぬくもりのようなものも所々感じられるのも、この「杉江能楽堂」ならではではないでしょうか。
外観からは想像ができないほどの空間が広がっていて、異空間にトリップしたような不思議な感覚になりました。ぜひ足を運んで実際に体感して欲しいと思います。レンタルスペースということで、いろんな行事がありますので、みてみてくださいね!
ホームページでは、間取りなど面白い情報も見る事ができますよ!岸和田市役所からすぐです!
車でも周辺駐車場があるので安心です。食事処「公楓庵」ですが、近日リニューアルの情報がありますので、そちらもまたお伝えしたいと思います。
杉江能楽堂はこちら↓